対面対局が上達に最も影響をもたらす

私がチェスに興味を持った理由として一番言える事は『日常的に対面対局を楽しみたい』という事でした。ディスプレイに向かって顔の見えない相手とポチポチ駒を動かしてもあまり楽しくないのです。それがこのグループを立ち上げた大きな理由です。

対面対局を行うとやはり楽しさのレベルが全く違う事が分かりました。どんな相手でもひとりひとり必ず個性がありワクワクします。

本題では『対面対局が上達に最も影響をもたらす』と書いていますが自分が上達しているかは正直あまり分かりません。ずっと勝てなかった相手に勝てた事は一番の自信に繋がっています。あとは、明らかに以前よりチェスの事を考える時間がたくさん増えました。上達を証明するにはやはり大会に出ることが分かりやすいでしょうか。

私がよく参照するチェスの情報源の一つ、IM池田淳太さんのブログより興味深い記事をご紹介します。当記事では『アマチュア選手が犯す最大のミス』というタイトルで書かれています。
(池田さんはオーストラリア国籍?なので原文は英語で書かれています)

対面式の対局(OTB)で上達したいなら、 OTBでプレイすることに勝るものはない。

どんなに勉強しても、時計の針が刻々と進む中で、試合の勝敗が自分の次の一手にかかっているという感覚を再現することはできない。まさにそのためにトレーニングを積んできたのであり、盲点があると失点につながるのだ。

本やパズル、動画は役に立つ。しかし、それらを実際のゲームと結びつけなければ、理解は抽象的なままになってしまう。それはまるで、教科書でボールの蹴り方を学ぶようなものだ。

OTBとはOver the Boardの略でボードを挟んで行う対面対局を意味する言葉です。

私のように遊びや趣味でチェスをする人でも『強くなりたい』だったり『もっと自在に駒を操りたい』というような願望が少しづつ芽生えます。

何時間も相手と向かい合って座るというのは、また違った種類のプレッシャーだ。自分の本当の癖が露わになり、自分と相手が本当に勝ちたいという気持ちが強いので、プレイの質も高まる。当てずっぽうや希望的観測は必ず罰せられる。

これは、オンライン専門のプレイヤーが見落としがちな点です。オンラインは練習のように感じられるのに対し、対面での対局は本番の舞台のように感じられるのです。

オンラインでしかプレイしない場合でも、効果的な方法はあります。

・友達と練習試合をする
・オンライントーナメントに定期的に出場する
・1つのプラットフォームを本格的なゲーム専用に決め、1日または1セッションあたりのゲーム数を設定し、すべての敗北を分析してそこから何か教訓を得る。

私たちのチェス会でもゲームが始まると本当に集中します。自分の癖が分かってきたり、真剣にプレイするので質が高まるという事がよく分かります。

私自身の成長は、数多くの真剣勝負のゲームをプレイすることによって築かれた。

最初は「才能」があったわけではありませんでした。チェスを習い始めて3年経っても、国内レーティングはわずか600でした。しかし、私はチェスが大好きで、毎日プレイと勉強を続け、小学5年生の頃から徐々に実力を伸ばし始めました。そして、オーストラリアで同年代のトッププレイヤーの一人になったのです。

初めてトーナメントに出場してから、22歳でインターナショナルマスターの称号を獲得するまで、ほぼ15年かかりました。その間、1000局以上のクラシックトーナメントを戦いました。

集中力を最大限に発揮して真剣にプレイする1回の対面対局は、集中力を欠いた状態でプレイする10回以上の早指し対局よりも多くのことを教えてくれる。なぜなら、舞台照明の下では隠れる場所がないからだ。

対面でのチェスをまだプレイしたことがないなら、大きな大会にいきなり参加する前に、まずは地元のクラブで練習してみましょう。最初の数局はぎこちなく感じるかもしれません。手で駒を動かしたり、画面で見るのと実際の盤面が違ったり、手順を書き留めたりする必要があるからです。しかし、やがてあなたは静寂と目の前の64マスに完全に没頭するようになるでしょう。

チェス界の第一線で活躍している方の言葉なのでより深みがありますね。

北海道では幸運にも年に数回大会が開かれているので、岩見沢チェスフレンズのような小さなクラブでチェスを覚えてから大会を目指してみるのも良いのではないでしょうか。私もその初心者の一人です。

真剣に長時間ゲームをプレイすることが、時間の経過とともにレベルを上げる乗数です:質×量。

チェスの強豪国が多くの優秀な選手を輩出するのも、そのためです。才能に加えて、クラブ、リーグ、コーチ、そして毎週の習慣としての伝統的な対面対局といったシステムが存在するのです。

チェスを始めたばかりなら、いきなり90分のゲームに挑戦するのは、幼稚園児がプルーストを読むようなものだ。まずは早指しゲーム、例えば15分+1手10秒といったルールを試してみよう。持ち時間が短い方が時間切れによる損失が少なく、たとえ劣勢でもゲームを続けざるを得なくなる。

クラシックチェスとラピッドチェスの基礎をしっかり身につければ、ブリッツチェスもより楽しくなります。ブリッツの癖が長時間のゲームに染み込むのではなく、より速いフォーマットに深みをもたらすことができるのです。

対面チェス(あるいはチェス全般)の腕を磨きたいなら、できるだけ多くの真剣勝負の長時間対局をこなしましょう。

記事は以上です。なんだか対面対局を行う価値が上がったような気がしませんか?

私たちのチェス交流会は月に数回開催しています。まだ来たことのない方も、気になっている方も、岩見沢でお会いできることを楽しみにしています!

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