(※賭け事を勧める意図はありません)
ブラックバーン・シリング・ギャンビット
Blackburne Shilling Gambit
チェスのオープニングであるブラックバーン・シリング・ギャンビット(1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bc4 Nd4 ?! )は、ブラックバーンがアマチュア相手に素早く勝利し、賭け金の1シリングを獲得するためにこのオープニングを用いたと伝えられていることから、彼の名にちなんで名付けられたそうです。(所説あり)
ブラックバーンさんは、ポールモーフィーと同時代頃に活躍したイギリスのマスターで、ポールモーフィーのヨーロッパ遠征での活躍に感銘を受けてチェスを始めた方だそうです。
さて、このオープニングの狙いは黒番が罠を仕掛ける事。遭遇しやすいイタリアンで始まる事から仕掛けやすいものとなります。仕掛けは黒番の3手目Nd4?!から始まります。その次に白番は自然な手と思い4.Nxe5とポーンを獲得。黒は4…Qg5とクイーンを出し、白は先ほどのナイトでウマウマと思い5.Nxf7と餌に飛びついた!さて、その先は是非下の局面を進めてみて下さい。餌にありついた白は悲惨な結果となってしまいます。
白が生き延びる道は5手目でナイトが餌に飛びつくのではなく、5.Bxf7+(以下図)としその後キャスリングへ進めば若干白有利な状況に進む事が出来ます。ビショップが一つ欠落してるのになぜ有利かって?それはセンターポーンの支配率、ずれた相手キングの位置などから判断しています。
このオープニングの対策としての最善手は黒3手目の3…Nd4?!に対してポーンを取りに行くのではなく4.Nxd4とナイト交換を行う事です(下図)。そうすると自然と中央支配が進み有利に展開する事ができます。そもそもの仕掛けである3…Nd4は悪手なのです。
といったように、ブラックバーン・シリング・ギャンビットは初心者帯では通用するかもしれませんが、中級者以上では見透かされる可能性が高いですね。ネタ戦法として覚えておくと面白いかもしれません。
ブラックバーンさんはどういうわけか「黒死病(Black Death)」というなんとも不名誉なあだ名を持っています。名前がBlackだから?モラルもへったくれもありゃしません・・。ヴィルヘルム・シュタイニッツと同率で争い、連勝を重ねていた時期についたそうです。
その他の逸話としては、彼は生涯で10万局をプレイしたと推定されており、他のどのチェスプレイヤーよりも多い数字らしい。想像するにストリートチェスみたいな事をしまくってシリングを稼いでいたのかもしれません。
さらに興味がある方は調べてみてはいかがでしょうか。ここまで読んで頂きありがとうございました。



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